【行政広報資料より】

先週(2021年4月18日~2021年4月24日)は特にありませんでした。

【大学・研究機関等公表資料より】

〇 中年期における体重変化と脳卒中および虚血性心疾患の発症との関連について (国立がん研究センター社会と健康研究センター)

男性では体重減少、女性では体重減少・増加ともに脳卒中発症リスクの上昇と関連がみられました。
脳卒中発症について、男性では、調査開始時から5年間に5kg以上体重が減少したグループでリスク上昇との関連がみられました。女性においては体重減少、体重増加ともに脳卒中発症のリスク上昇と関連を示し、U字型の関連となりました。

病型別にみると、男性ではいずれの病型も統計学的に有意な関連はみられませんでしたが、女性では、血栓性脳卒中では5㎏以上体重が増加したグループでのみ統計学的有意なリスク上昇と関連がみられ、塞栓性脳卒中で体重の減少と増加で統計学的有意なリスク上昇が示され、U字型の関連がみられました。

虚血性心疾患について、男性では5kg以上体重が増加したグループでは統計学的に有意ではありませんでしたがリスク上昇がみられ、追跡開始から5年以内の発症を除いた解析でより強い関連がみられました。女性では、体重変化と虚血性心疾患の発症リスクとは、関連がみられませんでした。
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8658.html

〇 メタボリックシンドローム、身体活動と複数の血中炎症関連マーカーとの関連について(国立がん研究センター社会と健康研究センター)

メタボリックシンドロームは6つの血中炎症関連マーカーと統計学的に有意な関連。メタボリックシンドロームでは、インターロイキン受容体(IL18R1)、急性期タンパク質(SAP、CRP)、ケモカイン(CCL19 /MIP3β)の4つの炎症関連マーカーと正の関連がみられ、ケモカイン(CXCL12/CCL28、SDF1α+β)の2つの炎症関連マーカーと負の関連がみられました。一方、低身体活動と炎症関連マーカーとの間に統計学的に有意な関連はみられませんでした。https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8659.html

〇 女性関連要因と非喫煙女性における肺がん罹患との関連について (国立がん研究センター社会と健康研究センター)

初経から閉経までの期間が長いことや、閉経年齢が遅いことが、肺がんのリスク上昇と関連がみられました。
正常の肺や肺がんの組織には、女性ホルモンであるエストロゲンが結合するエストロゲン受容体があることから、肺がんの発生にはエストロゲンが関係していると考えられています。閉経すると、女性ホルモンであるエストロゲン濃度が低くなりますが、初経から閉経までの期間が長いことや、閉経年齢が遅いことは、エストロゲン濃度が高い状態が続く状態と考えられ、肺がんのリスク上昇と関連がみられたことが考えられました。また、肺がんの組織型によって、エストロゲン受容体の分布が異なっていることが報告されていることから、肺腺がんとの関連がより明確であった可能性があります。https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8660.html

〇 なぜ歯を失うと抑うつになりやすいのか?メカニズムを解明>うまく話せない・笑えない・咀嚼できないから 抑うつになりやすい (東北大)

65歳以上の抑うつ状態にない地域在住高齢者約9千人を対象に、歯の本数と3年後の抑うつ発症との関連のうち、3つの口腔機能(発音・表情・食事)の問題がそれぞれどの程度、その関連を説明するのかを明らかにしました。その結果、歯が20本以上の人に比べて、19本以下の人では抑うつ発症のリスクが1.30倍高いことが明らかになりました。また、その関連を『うまく話せないこと』が12.4%、『歯をみせて笑うのをためらう』ことが16.9%、『咀嚼困難な食べ物があること』が21.9%それぞれ説明していました。

本研究結果から、歯が少なくなると、会話や表情、食事といったコミュニケーションに関連するような社会的な口腔機能に影響することによって、抑うつの発症といった全身の健康状態の悪化につながる可能性が示唆されました。

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/04/press20210416-03-tooth.html

〇 口腔機能低下、歯の喪失がみられた高齢者で主観的認知機能低下のリスクが約3~9%高い 6年間の縦断調査より (東北大)

65歳以上の高齢者13,594名を対象に、口腔状態の悪化が認知機能低下のリスクを増加させるのかについて検討しました。6年間の追跡調査の結果、主観的な認知機能低下のリスクが
・嚥下機能が低下した人は、そうでない人より、男性では8.8%ポイント、女性では7.7%ポイント高い
・咀嚼機能が低下した人は、そうでない人より、男性では3.9%ポイント、女性では3.0%ポイント高い
・口腔乾燥感が現れた人は、そうでない人より、男性では2.6%ポイント、女性では6.4%ポイント高い
・歯を喪失した人は、そうでない人より、男性では4.3%ポイント、女性では5.8%ポイント高い
ことがわかりました。

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/04/press20210416-02-oral.html

〇 早期母子接触、母子同室、出産直後の授乳は出産後6か月間の母乳栄養による育児と関連する (富山大)

約80,000人の母親を対象に母乳栄養による育児に関連する要因を探索する研究を実施しました。その結果、出産直後の授乳、早期母子接触、母子同室と母乳栄養による育児の間には正の関連が見られました。一方、産後6か月以前の託児、妊娠中の喫煙と母乳栄養による育児には負の関連が見られました。

https://www.u-toyama.ac.jp/news-education/23285/