【行政広報資料より】

先週(2021年4月11日~2021年4月17日)は特にありませんでした。

【大学・研究機関等公表資料より】

〇 自身の出生体重と妊娠高血圧症候群および妊娠糖尿病リスクとの関連(国立がん研究センター社会と健康研究センター)

出生体重が3000g未満であった女性では、妊娠期における妊娠高血圧症候群のリスクが高かったことと関連がみられました。
成人後の糖尿病との関連と同様、出生体重が少ない(1500-2499g)グループでは、妊娠糖尿病のリスクが高いという関連がみられました。しかし、さらに出生体重が少ない(1500g未満)グループでは妊娠糖尿病との関連がみられませんでした。

https://epi.ncc.go.jp/jphcnext/result/individual.html?entry_id=71

〇 乳児の腸内ビフィズス菌の占有率は年上のきょうだいがいると高い 日本人乳児の腸内細菌叢に影響を及ぼす各種因子の研究から (順天堂大)

生後1か月児の腸内細菌叢におけるビフィズス菌の占有率は、分娩時に母体への抗菌薬投与があった群では非投与群に比べ有意に低下していたが、成長に伴ってその差が消失していた。
1か月児および3か月児のビフィズス菌の占有率は、年上の兄弟がいる群において、いない群に比べ有意に高く、ビフィズス菌の定着が促されている可能性がある。
バクテロイデス菌の占有率は、帝王切開群で低く、経膣分娩群では高いことから、分娩方式の違いが菌の占有率に影響することが明らかになった。

https://www.juntendo.ac.jp/news/20210413-01.html

〇 非アルコール性脂肪肝は運動により体重減少とは関係なく改善する (筑波大)

NAFLDを有する中年肥満男性を対象に、3ヶ月間の運動介入(有酸素性運動トレーニング)もしくは減量介入(食事ダイエット)を実施しました。その結果、運動は、肝脂肪蓄積と肝硬度に対して、体重減少とは独立した改善効果を発揮することが分かりました。運動介入が有効に働くメカニズムとして、様々な生理活性物質の血中濃度を変化させ、NAFLDの病態関連因子を改善するとともに、抗酸化ストレス応答転写因子の活性化を介して、生体の抗炎症・酸化ストレス応答を誘導する可能性が示唆されました。

さらに、中高強度の身体活動(エネルギー消費量が安静時の3倍以上となる運動)に着目し、その増加量の高値群と低値群に分類して比較解析を行ったところ、介入前後において、高値群では、体重減少とは独立して、NAFLDの肝脂肪蓄積、肝機能障害、生理活性物質の血中濃度に大きな改善が認められました。

https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20210412140000.html

〇 メタボ患者の歯周病は運動で改善する〜運動療法が口腔内環境に及ぼす効果を実証 (筑波大)

歯周病と診断されたNAFLDの中年肥満男性49名を対象に、3か月間の運動療法を実施し、その前後で唾液を収集し、炎症に関わる物質である唾液中の免疫グロブリンA(IgA)、菌体内毒素lipopolysaccharide(LPS)、TNF-α、ラクトフェリンの測定、および、口腔内細菌叢のゲノム解析を行いました。また、中年肥満男性21名を対象に食事療法を実施し、運動療法の効果との比較を行いました。
その結果、運動療法によって、口腔内細菌叢の種多様性が増大すること、また、LPS産生に関わる歯周病菌の菌数とLPS産生能が減少することが分かりました。すなわち、運動療法には、口腔内環境を改善する新しい効果があることが示唆されました。

https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20210410070000.html

〇 肺を健康に維持するためには口の衛生管理が重要 舌苔細菌の蓄積と高齢者の気流制限との関連が明らかに (九州大)

福岡県久山町の70〜80歳の高齢者 484 名の舌苔細菌叢の状態と慢性閉塞性肺疾患(COPD)の特徴である気流制限の有無との関連を検討しました。その結果、舌上の総細菌量が多い者(上位50%)では少ない者(下位50%)に比べ気流制限の頻度が高いことが明らかとなりました。特に優占種の一つであるPrevotella melaninogenicaの量が多いほど気流制限の頻度が高い傾向が認められました。これらの結果は口腔管理による舌の常在細菌叢の制御が肺機能の維持に役立つ可能性を示しています。

https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/588