◆大学・研究機関等公表資料より

〇魚由来の n-3 系多価不飽和脂肪酸である DHA(ドコサヘキサエン酸)は、心臓血管の潜在性動脈硬化を予防する可能性 (滋賀医科大学)
 滋賀県草津市住民から無作為抽出された 40-79 歳の男性 1,086 名を調査対象に、血中の魚由来 n-3 系多価不飽和脂肪酸(EPA, DHA)と心臓における潜在性動脈硬化指標である冠動脈石灰化との関連を分析しました。
 血中 DHA 濃度が上昇するほど、心臓血管における動脈硬化の進展度が低くなりました。EPA より DHA の方が強い関連がみられました。
 魚由来の DHA は心筋梗塞・狭心症などの心臓血管の動脈硬化による病気を予防できる可能性が示されました。
 https://www.shiga-med.ac.jp/sites/default/files/2018-10/20181024滋賀医科大学プレスリリース(アジア疫学研究センター).pdf

◆LINK de DIETより

〇より多くの水を飲むと、女性の尿路感染が減少する
 1日1.5リットルの水を追加で摂取した女性は、いつも通りの水分しか摂らなかった女性に比べて、再発性尿路感染症のリスクが48%低下した、という米国テキサス大学からの臨床試験。
 尿路感染症を発症した女性は、4分の1が6か月以内に、44-77%が1年以内に再発するという。

 研究チームは、1日の摂水量が1.5リットル未満の再発性膀胱炎の女性140名をランダムに2群に振り分け、介入群には1.5リットルの水を追加し、対照群には追加せずに12カ月間の介入試験を実施した。
その結果、対照群の女性では平均3.2回の膀胱炎再発がみられたのに対し、介入群の女性では平均1.7回に過ぎなかったという。
同様に膀胱炎治療のための抗生物質の処方回数も、対照群では3.6回だったのに対して、介入群は1.9回だった。
再発までの平均間隔は対照群が84.4日だったのに対して、介入群では142.8日だった。
 「これは顕著な違いだ」と主任研究者のイエア・ロータン教授は語っている。「この知見が重要なのは、女性の半数以上が膀胱炎を経験するからだ。女性のもっともありふれた感染症のひとつなのである。」
 https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2705079

〇立ち机は毎日の座席時間を削減し、仕事のパフォーマンスを向上させるようです
 シットスタンド(立ったまま使う)ワークステーションは、コンピュータを立位でつかえるため、1日の座位時間を減らせるだけでなく、それが仕事のパフォーマンスと精神衛生上にポジティブなインパクトを及ぼすようにみえる、という英国レスター大学病院からの報告。
 研究チームは、レスター大学病院の事務職員146名を対象に、ランダムに2群に分け、介入群77名と対照群69名として、12カ月以上の臨床試験を実施した。対象者の平均年齢は41歳、78%が白人、80%が女性だった。
 介入群には、高さ調節可能ワークステーションが与えられ、短い説明会と支援リーフレットが配られ、座位および立位でのワークステーションの使用が指導された。運動計画や指導セッションなども実施された。対照群は通常通りに仕事をした。
対象者の座位時間は、研究開始時、3、6、12か月時に、腿に装着した身体活動量計で測定した。日々の身体活動レベルと仕事量、健康状態(気分、QOL)も記録された。
 試験開始時に、全体の座位時間は1日9.7時間だった。介入の結果、対照群に比べて介入群の座位時間は、3か月後には50.62分、6ヶ月後には64.40分、12か月後には82.39分低下した。
 座位時間の低下は、大部分が立位で費やす時間に置き換えられ、歩行などの身体活動時間には変化がみられなかった。
 仕事のパフォーマンスとやる気、職業的疲労感、生産性、不安感、生活の質(QOL)にも変化がみられたが、仕事の満足、認知機能、病気の不在には目立った変化がみられなかったという。
 https://www.bmj.com/content/363/bmj.k3870
 

〇エナジー飲料の子供への販売を禁止するべき
 肥満と精神疾患の二つの流行を食い止めるために、英国の青少年へのカフェイン入りエナジー飲料の販売を法的に規制する時がきた、という王立小児科小児健康協会長のラッセル・ヴァイナー教授によるエディトリアル。
 高所得国の青少年は必要以上に糖分とカロリーを摂取しており、さらなるエナジーは必要なさそうだ。これに日々のカフェイン摂取が組み合わさる、とヴァイナー教授は説明する。

 英国の5,000人以上を対象とした2014年の調査で、11-15歳の14%がエナジー飲料を週に2-4回以上摂取し、青少年の5%が毎日エナジー飲料を摂取していることが明らかになった。高い糖分含量は、疑い無く肥満流行に寄与している、と教授は述べている。
カフェインは、覚醒作用を期待して頻繁に摂取されるが、それはまた不安感を増長し睡眠時間を減少させ、小児に行動問題に関連する。最近の研究はまた、脳の発育への影響が懸念されることを示しているという。
 カフェインの安全性については驚くほどわかっていることが少ない。エナジー飲料は、少なくとも320mg/Lのカフェインを含むことが多く、青少年のエナジー飲料の摂取が、不安、抑うつ、刺激追求行動、過活動、注意力低下に関連することを示すエビデンスが増加しているという。
 最大の懸念事項は、睡眠に及ぼす影響であり、エナジー飲料の摂取と睡眠時間の間には明確な負の相関がある、と教授は述べている。
 英国の多くのスーパーで、16歳未満へのカフェイン入りエナジー飲料の販売が禁止され始めており、幾つかの国でも販売禁止が検討されているという。
 https://www.bmj.com/content/362/bmj.k3856
 

◆行政公表資料より
特にありません。