◆行政公表資料より

「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製の向精神薬等を含有する無承認無許可医薬品による健康被害事例について  (10月12日 厚生労働省 再注意喚起)
 ダイエット目的の処方薬として個人輸入されていることが疑われる「ホスピタルダイエット」などと称される製品については、下記のとおり医薬品成分が検出されており、複数の都道府県から健康被害(死亡例を含む)事例が公表されております。
 健康被害が発生するおそれがあるため、このような製品を入手して服用しないで下さい。また、服用により体調異常が現れた場合には、直ちに服用を中止し、医療機関へ受診するとともに、最寄りの保健所にお申し出下さい。
 当該品は、購入希望者がインターネットのホームページ等を利用して、身長、体重等を知らせ、海外の病院が処方したものを購入するダイエット薬とされており、主に個人輸入により入手されています。なお、これらの製品には向精神薬が含有されている場合があり、そのような製品についてはインターネット等により注文する個人輸入であっても、麻薬及び向精神薬取締法で禁じられております。
 出典:https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/jirei/030902-1.html

◆国立健康栄養研究所HPより

〇消費者庁と福岡県が、カビの発生した製品の自主回収情報を掲載
 2018年10月12日、消費者庁と福岡県が、下記5製品について、浮遊物の発生・カビの検出により業者 (ベストアメニティ株式会社) による自主回収が実施されていることを「リコール情報サイト」に掲載。現在のところ当該製品に起因する健康被害は確認されていません。

製品名/賞味期限
・麹AMAZAKE 甘酒 350g、525g
 2019年1月7日~2月24日 (350 g)
 2019年7月4日~8月23日 (525 g)
・麹AMAZAKE赤米甘酒 350g、525g
 2019年1月7日~2月24日 (350 g)
 2019年7月4日~8月23日 (525 g)
・麹AMAZAKE黒米甘酒 350g、525g
 2019年1月7日~2月24日 (350 g)
 2019年7月4日~8月23日 (525 g)
・麹AMAZAKE甘酒 国内産りんごとレモン入り 350g
 2019年1月7日~2月24日
・麹AMAZAKE十六雑穀生姜甘酒 525g
 2019年7月4日~8月23日
 参考:http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000021025

〇消費者庁と岩手県が、カビの発生した製品の自主回収情報を掲載
 2018年10月12日、消費者庁と岩手県が、「甘糀」 (甘酒、賞味期限:2018年10月23日) について、カビの発生により業者 (藤勇醸造株式会社) による自主回収が実施されていることを、「リコール情報サイト」に掲載。現在のところ、当該製品に起因する健康被害は確認されていません。
 参考:https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail3830.html

◆LINK de DIETより

〇痛風の主原因は、食生活ではなかった!?
 「痛風の主な原因は食生活」との定説が覆されるかもしれない。血中尿酸値は、むしろ遺伝の影響がはるかに大きい可能性が示唆された。ニュージーランド・オタゴ大学の研究。

 痛風とは血中の過剰な尿酸が関節周辺で結晶化し、激しい関節痛と腫れを起こす病気。40歳以上の男性がかかりやすい。何世紀ものあいだ、痛風のリスク因子は食生活であるとみなされてきた。最近の研究では、特定の食品(肉類・甲殻類・アルコール・加糖飲料など)が痛風リスクを高め、果物・野菜・低脂肪乳製品・コーヒーには予防効果があることが示唆されている。また、遺伝的要因も重要であることが示されている。

 今回の研究では、食生活と遺伝子が痛風の発症にどう影響するかを調べるため、米国の5つのコホート研究のデータを統合して解析した。対象者はいずれもヨーロッパ系で、18歳以上の男女それぞれ8,400人ほどだった。また、腎臓疾患や痛風の患者ではなく、尿酸降下薬や利尿薬を服用していない人とした。
 血中尿酸値と遺伝プロファイル、食生活の関係を分析したところ、尿酸値の高さと関連のある食品として、ビール・酒類・ワイン・ジャガイモ・家禽類・ジュース類・肉類があがり、尿酸値の低さと関連のあったのは卵・ピーナッツ・シリアル・スキムミルク・チーズ・黒パン・マーガリン・非柑橘系果物だった。とはいえ、それぞれの食品単独での尿酸値への影響は1%にも満たなかったという。
また、健康食ガイドラインに基づく3つの食事スコアは尿酸値の低下との関連がみられたほか、「不健康」な食べ物の多い食生活パターンは尿酸値を上昇させることがわかったものの、これらの影響度合いは0.3%未満というごくわずかなレベルにとどまっていた。これとは対照的に、遺伝子解析により尿酸レベルの相違の約1/4が遺伝要因であることが明らかになった。

 今回の研究の限界として、データの基になった5つの研究では食事調査の方法がそれぞれ異なることや、対象者がヨーロッパ系のみ、さらに痛風患者ではなかったことがあるため、別の人種や痛風患者には結果が適応できない可能性がある。
 それでも研究者らは、今回の研究により高尿酸血症が食生活よりも遺伝子の変異がはるかに大きな影響力を持つことを初めて示した重要な研究である、などと話している。
 出典:https://www.bmj.com/content/363/bmj.k3951

〇健康寿命の延伸につながる魚介類のオメガ-3系脂肪酸
 魚介類に豊富に含まれるオメガ-3系脂肪酸の血中濃度が高いことと、健康的な加齢の間には関連がみられるようだ、という米国タフツ大学からの研究報告。

 世界的に寿命が延びているが、中でも慢性疾患がなく身体機能や認知機能に問題がない健康寿命の延びに注目が集まっているという。これまでの研究で、魚介類や植物に由来するオメガ-3系多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFAs)には健康的な加齢を促進することが示唆されてきたが、結果はかならずしも一致していなかった。

 そこで今回、ハイジ・ライら研究チームは、血中のn-3 PUFAsと健康な加齢の関係について検討した。米国心血管健康研究の1992-2015年の参加者2,622名のデータを解析した。対象者の参加時平均年齢は74歳で、63%が女性、11%が非白人だった。血中n-3 PUFAsは開始時、6年目、13年目に測定した。EPA、DHA、DPA、ALAなどが含まれていた。EPA、DHA、DPAの主要な起源は魚介類であり、ALAの主要な起源はナッツ、シード、葉物野菜など植物だった。
 対象者は、血中n-3 PUFAs濃度によって、高から低まで5群に分けられた。医療記録その他から参加者の89%が、不健康な加齢(ケア期間)を経験しており、それが全くなかったのは11%に過ぎなかった。
社会、経済、生活習慣因子などを考慮して調整した結果、魚介類由来のEPAの摂取が最も多かった群は、最も少なかった群に比べて、不健康な加齢のリスクが24%低いことが明らかになったという。
 DPA濃度については、上位3群は最下位の群に比べて、18-21%不健康な加齢を経験するリスクが低かった。けれども、魚介類由来のDHAと植物由来のALAは、健康な加齢との関連がみられなかった。ありうべき説明として、n-3 PUFAsが血圧、心拍数、炎症などの制御に役立ったことを著者らは挙げている。

 本研究は観察的研究であり、因果関係について堅牢な結論を導くことはできない。また測定されていない未知の因子がリスクに影響している可能性を排除できない、としている。
 出典:https://www.bmj.com/content/363/bmj.k4067