健康被害の情報:国立健康・栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません)

 

〇いわゆる健康食品との因果関係が疑われる健康被害(症例報告:10月5日)

・症例
 慢性心房細動、冠動脈ステント治療、僧帽弁狭窄症、糖尿病、脂質異常症のためワルファリン(抗凝固薬:CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4、P糖タンパク質基質)2.75mg/日服用中の62歳男性(日本)が、「減糖茶」を1ヶ月間併用したところ、INR低下を認め、減糖茶の摂取中止によりINRは治療域に改善した。
 心臓 2018;50(2):197-202.

 

〇米国FDAとFTCが新型コロナウイルス対策に関連した虚偽の宣伝に注意喚起(10月6日)

・注意喚起および勧告内容
 2020年9月29日、米国FDA(U.S. Food and Drug Administration)とFTC(Federal Trade Commission) が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防または治療するなど虚偽の宣伝を行ってハーブ製品などを販売していた業者に是正措置を要請。

・解説
 Tonic Therapeutic Herb Shop & Elixir Barは、同社のウェブサイトにおいて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防、治療するなどとうたって「Buhner’s Active Infection Protocol」などのハーブ製品を販売していた。米国ではFDAの承認なくCOVID-19への有効性を表示して販売することは違法として、米国FDAは同社に改善するよう警告した。
 現在のところ、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害については不明であるが、FDAは消費者に対して、COVID-19の予防や治療、症状緩和などを標榜する製品には十分に注意するよう注意喚起している。

 

〇米国FDAが新型コロナウイルス対策に関連した虚偽の宣伝に注意喚起(10月9日)

・注意喚起および勧告内容
 2020年9月11日、米国FDA(U.S. Food and Drug Administration)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防または治療するなど虚偽の宣伝を行ってビタミン製品などを販売していた業者に再発防止の徹底を要請。

・解説
 米国FDAが監視したところ、業者(KetoKerri LLC)は、インターネットやソーシャルメディアにおいて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防または治療するなどとうたって、ビタミン、ミネラルなどを含む製品(「KKBlackSeed Oil」、「KK Breakthrough Vitamin D with Chondroitin&Oleic」、「Stonebreaker」、「KK EDTA with Selenium and Minerals」、「Zeolite」、「Ultra Liquid Zeolite」、「DR. FITT FIRE FIGHTERS」)を販売していた。既にCOVID-19に関連した広告文は削除されているが、米国ではFDAの承認なくCOVID-19への有効性を表示して販売することは違法として、FDAは同社に再発防止の徹底を要請した。
 現在のところ、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害については不明であるが、FDAは消費者に対して、COVID-19の予防や治療、症状緩和などを標榜する製品には十分に注意するよう注意喚起している。

 

〇カナダ保健省がウェブサイトで販売されている未承認製品に注意喚起(10月9日)

・注意喚起および勧告内容
 2020年9月18日、カナダ保健省(Health Canada)が「Steroid Hub Canada」のウェブサイトで販売されている未承認製品に注意喚起。

・解説
 当該ウェブサイトでは、ボディビル用製品としてアナボリックステロイド、成長ホルモン、選択的アンドロゲン受容体調節薬、ソマトロピンが、また、医薬品成分や規制物質を含む表示をした痩身、性機能改善などをうたう未承認製品が販売されていたため、カナダ保健省は消費者に注意喚起をしている。現在のところ、製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。
 カナダ保健省は消費者に対し、未承認の表示をした製品の摂取により健康被害を受ける可能性があることから、こちらのウェブサイトから購入した製品を使用しないように、使用して体調不良を感じている場合は、医療機関を受診するように注意を促している。

 

 →国立健康・栄養研究所>「健康食品」の安全性・有効性情報>
   https://hfnet.nibiohn.go.jp/

 

「LINK de DIET」より

〇ペスコ地中海食と間欠断食と心臓病リスクの関係

 植物、ナッツ、全粒穀物、エクストラバージンオリーブ油、魚介類を豊富に含むペスコ地中海食は、心血管系の健康を最適化するのに理想的かもしれないという。一緒に間欠的断食をすればなお良いそうだ。米国ミズーリ大学などによる報告。
 研究チームは心血管系に良い食事を検討した結果、飽和脂肪を過剰に摂取する動物性食品を下げることが望ましいが、完全な菜食主義には栄養不足のリスクがあることから、動物性食品の主要な供給源を魚介類にする植物性食品中心の食生活である、ペスコ地中海食に注目した。
 複数の研究とランダム化臨床試験により、この食事は、心臓病、糖尿病、認知機能等の改善や、一部のがんのリスク低下に関連していることが示されている。加えて、毎日特定の時間枠(8時間から12時間以内)だけ食べる間欠的断食は、炎症を軽減し、インスリン感受性を改善する。ただし、間欠的断食のエビデンスはまだ予備的なものであり、さらに調査が必要であるという。

 →LINK de DIET>ニュースセレクト(2020.10.5)>
   https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=72842&-lay=lay&-Find.html

 

〇健康的な食事は肥満の悪影響に対抗できるか

 健康的な地中海風の食事をする人は、太っていても普通体重者と同様の死亡リスクであるようだ、というスウェーデン・ウプサラ大学からの研究報告。
 研究チームは、スウェーデンのコホートに登録した79,003人の成人のBMI、食事と死亡率の関連を検討した。特に、食事の地中海風食(mMED)にどれほど近づいているか(順守度)が0-8の点数化されて評価された。
 21年間の追跡調査期間中に38%にあたる30,389人が死亡した。mMEDが高い肥満者は、mMEDが高い普通体重者と比べて死亡率は有意に高くなかったが、mMEDが低い普通体重者は、mMEDが高い普通体重者に比べて、死亡率が高かった(ハザード比1.60)。心血管系疾患による死亡率については各群に有意差はみられなかったが、肥満者の高い心血管系死亡率は、mMEDが高くなることで軽減された。ただし完全には打ち消されなかった。

 →LINK de DIET>ニュースセレクト(2020.10.6)>
   https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=72855&-lay=lay&-Find.html

 

〇適正なビタミンDとCOVID-19患者の死亡リスクとの関連

 ビタミンDが十分で、血中レベルが25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D、ビタミンD状態の指標)で少なくとも30ng/mLである入院中のCOVID-19患者は、意識障害、低酸素症および死亡を含む有害な臨床転帰のリスクが大幅に少なかったようだ、という米国ボストン大学の研究。
 COVID-19で入院した235人の患者のビタミンDの状態(血清25(OH)Dレベル)が測定された。患者は、感染の臨床的重症度、意識障害、呼吸困難を伴う低酸素症および死亡を含む臨床転帰について追跡された。
 データ解析の結果、40歳以上の患者において、ビタミンD状態が十分だった患者で死亡したのは9.7%に過ぎなかったのに対し、25(OH)Dが30ng/ml未満の患者は20%が死亡したという。一般集団におけるビタミンD状態を改善することは、COVID-19患者の重症化を防ぐ上で有効かもしれない、と研究チームは結論付けた。

 →LINK de DIET>ニュースセレクト(2020.10.7)>
   https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=72867&-lay=lay&-Find.html