健康被害の情報:国立健康・栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません)

 

シンガポールHSAが医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む製品に注意喚起(9月11日)

・注意喚起および勧告内容
 2020年9月10日、シンガポールHSA (Health Science Authority) が医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む4製品に注意喚起。当該製品との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。

製品名

検出された成分

Nutriline Thinsline

シブトラミン

Nutriline Cleansline

センノシド

KiMiSo Dark Chocolate

シブトラミン、
ジフェンヒドラミン

Wholly Fitz PASSION LEMON TEA

シブトラミン

・解説
 痩身効果を標ぼうして、インターネットやFacebook、InstagramなどのSNSを介して販売されていた当該品から、医薬品成分のシブトラミン、センノシド、ジフェンヒドラミンが検出された。
 痩身やデトックス、自然製品をうたい販売されていた「Nutriline Thinsline」を摂取した女性が極度の口渇、不整脈、食欲不振を生じ、分析したところ、当該製品からシブトラミンが検出された。また、当該製品と併せて販売されていた製品「Nutriline Cleansline」からセンノシド(下剤)が検出された。以前にも同ブランド「Nutriline」製品の摂取が関連した健康被害が発生している。
 消費者からの通報により判明した事例が2件ある。脂肪燃焼、減量促進などの痩身効果を標ぼうした製品「KiMiSo Dark Chocolate」を分析したところ、シブトラミン、ジフェンヒドラミンが検出された。また、痩身効果を標ぼうした製品「Wholly Fitz PASSION LEMON TEA」を分析したところ、シブトラミンが検出された。以前にも、当該製品と同一の原材料表示をした製品「Freaky Fitz Passion Lemon Tea」において医薬品成分の混入が報告されている 。
 シンガポールHSAは、消費者に対し、当該製品を使用しないように、使用して体調不良を感じている場合は医療機関を受診するように勧告し、大げさに有効性をうたう健康製品を使用しないよう注意を促している。

 

いわゆる健康食品との因果関係が疑われる健康被害の報告(9月7日)

 脳梗塞の既往歴があり、非閉塞性肥大型心筋症のためワルファリン (抗凝固薬:CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4、P糖タンパク質基質) 服用中の68歳男性 (日本) が、ナットウキナーゼを含有する健康食品「飛天ゴールド」を2ヶ月間併用したところ、INR上昇を認め、摂取中止によりINRは治療域に改善した。
 心臓 2018;50(2):197-202.

 

 →国立健康・栄養研究所>「健康食品」の安全性・有効性情報>
   https://hfnet.nibiohn.go.jp/

 

「LINK de DIET」より

 

「全粒粉」表示、誤解する人は半数近く

 「全粒粉入り」と書かれた食品には、全粒粉がごく少量しか含まれていないものもあるが、消費者の約半数は実際より多く配合されていると思い込んでいるという。多くの人が健康的な全粒紛製品を正しく識別できていないことが明らかになった。米タフツ大学の研究。
 今回の調査では1030人の成人を対象に、架空の製品と実在の製品の両方の写真を見てもらった。製品パッケージにはさまざまなデザインの「全粒」の表記がされているほか、各製品の栄養成分表示・原材料表示がされていた。参加者には、架空の製品の写真を見せた場合にはより健康的と思われる製品を選択してもらい、実在する製品の写真の場合には全粒穀物の含有量を見積もってもらった。
 その結果、架空の製品については、回答者の29~47%が誤って回答していた。(具体的な誤答率は、シリアル31%、クラッカー29~37%、パン47%)。ほとんど全粒紛が入っていない実在の製品の場合、回答者の43~51%が全粒紛の含有量を過大評価していた。(具体的な誤答率は雑穀入りクラッカー41%、ハニーウィート・ブレッド43%、十二穀ブレッドは51%) 。一方で、実際に全粒紛を主原料としていたオート麦シリアル製品については、全粒紛含有量を正確に回答した人が多かった。
 「私たちの調査結果によると、多くの消費者は全粒紛の量を正確に識別できなかったり、より健康的な全粒紛製品を選択できないようです。食品メーカーは、たとえ全粒粉が入っていなくても、入っていると信用させるための方法を知っています。雑穀入りと表示したり、茶色に着色したりするわけです。それらの見た目は本当の全粒粉含有量を示しているとは限らないのです」と筆頭著者のワイルド教授。

 →LINK de DIET>ニュースセレクト(2020.9.8)>
   https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=72477&-lay=lay&-Find.html

 

減量リバウンドを防ぐ自己糞便マイクロバイオーム!?

 自分の糞便から調製した凍結細菌カプセルを食事と共に摂取すると、体重のリバウンドが制限されるようだ、というイスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学から興味深い研究結果が発表された。
 研究チームは、6か月におよぶ3種類のダイエット(健康な食事ガイドライン食、地中海食、緑の地中海食)介入試験で体重を減らしたイスラエル人参加者90名を対象に、糞便を採取して凍結細菌カプセルを調製した。その後、対象者はランダムに2群に分けられ、6か月にわたって、凍結細菌カプセルまたはプラセボカプセルを100個受け取り定期的に摂取した。
 その結果、緑の地中海食群でのみ、プラセボ群が減量の50%をリバウンドしたのにたいし、凍結細菌カプセル群はわずか17.1%のリバウンドに留まったという。他のダイエットをした者には効果がみられなかった。緑の地中海食は、アオウキクサの一種であるMankaiのシェイクや緑茶、クルミなどを含み腸内細菌叢を有意に変化させるのだという。

 →LINK de DIET>ニュースセレクト(2020.9.10)>
   https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=72502&-lay=lay&-Find.html