健康被害の情報:国立健康・栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません)

シンガポールHSAが医薬品成分(デキサメタゾンなど)を含む製品に注意喚起(3月10日)

・注意喚起および勧告内容
 2020年3月9日、シンガポールHSA(Health Science Authority)が医薬品成分(デキサメタゾンなど)を含む3製品に注意喚起。当該製品との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。

 製品名:SHEN QI DAN BAI NIAN CAO YAO(神奇丹 百年草葯) / 検出された成分:クロルフェニラミン、デキサメタゾン、ジクロフェナク、フルセミド
 製品名:Ricalinu / 検出された成分:デキサメタゾン、メロキシカム、トラマドール
 製品名:Freaky Fitz / 検出された成分:シブトラミン

・解説
 70代女性が、マレーシアの小売店で鎮痛効果を謳い小児および成人向けに販売されていたハーブ製品「SHEN QI DAN BAI NIAN CAO YAO (神奇丹 百年草葯)」を摂取したところ(摂取量、期間不明)胸部不快感を生じ、当該製品を検査した結果、医薬品成分 (クロルフェニラミン、デキサメタゾン、ジクロフェナク、フルセミド)が検出された。
 また、40代の男性がインドネシアからシンガポールに持ち込もうとした、リウマチや痛風などのあらゆる痛み治療を目的としたハーブ製品「Ricalinu」を分析したところ、表示していない医薬品成分が検出された。
 過剰な広告の通報により判明した事例としては、痩身を標榜してインターネット販売されていた製品「Freaky Fitz」を分析したところ、医薬品成分が検出された。広告には、天然原材料、素早い痩身効果、安全などを謳い、ラベルには、適正製造規範(GMP)ロゴを表示しているため、消費者が誤解する可能性があるとし、販売していたインターネットサイトに当該製品を削除するよう要請している。

■健康食品素材情報より

「セイヨウオトギリソウ、セントジョーンズワート、ヒペリクムソウ」危険情報:被害事例

 43歳男性(日本)がセイヨウオトギリソウを含むサプリメントを2年間摂取(摂取量不明)したところ、全身倦怠感を呈し受診。血液検査にてBUN、クレアチニン上昇、ナトリウム低下を認め、横紋筋融解症による急性腎障害のため血液透析を導入。摂取したセイヨウオトギリソウを含むサプリメントが原因の一つと考えられ、摂取中止と加療により改善した。
 (2016088182) 中毒研究 2015 28(4) 412-3.

 →国立健康・栄養研究所>「健康食品」の安全性・有効性情報>
   https://hfnet.nibiohn.go.jp/

 

「LINK de DIET」より

ベジタリアン食は脳卒中リスクを低下する?

 ナッツ、野菜、大豆の豊富なベジタリアン食を食べる人は、肉や魚を食べる人に比べて、脳卒中のリスクが低いようだ、という台湾・慈済大学からの研究報告。
 研究は、台湾で2つの仏教徒集団を対象に実施された。彼らは、菜食を奨励され、タバコ、飲酒を制限されていた。参加者の30%がベジタリアンだった。ベジタリアンの25%が男性だった。ここではベジタリアンとは肉と魚を全く食べない人と定義されていた。研究開始時に、参加者の平均年齢は50歳、誰も脳卒中を経験していなかった。第1のグループは、5,050人おり、平均6年間追跡調査された。第2のグループは8,302人おり、平均9年間追跡調査された。ベジタリアンは、非ベジタリアンより、より多くのナッツ、野菜、大豆を摂取し、乳製品は少なかった。どちらも卵と果物の摂取量は同じだった。ベジタリアンはより多くの食物繊維と植物性たんぱく質を摂取していた。また動物性たんぱく質と脂肪の摂取量が少なかった。
 第1のグループの5,050人中、54人が脳卒中を発症した。虚血性脳卒中は、ベジタリアン1,424名中3人(0.21%)、非ベジタリアン3,626人中28人(0.77%)だった。年齢、性別、喫煙の有無、高血圧・糖尿病などの疾患の有無を調整した結果、ベジタリアンは非ベジタリアンに比べて虚血性脳卒中のリスクが74%低いことが明らかになった。
 第2のグループの8,302人中121人が脳卒中を発症した。虚血性および出血性脳卒中は、ベジタリアン2,719人中24名(0.88%)、非ベジタリアン5,583人中97人(1.73%)だった。種々の因子を調製した結果、ベジタリアンは非ベジタリアンに比べて虚血性脳卒中のリスクが60%低く、出血性脳卒中のリスクが65%低いことが明らかになった。

 →LINK de DIET>ニュースセレクト(2020.3.10)>
   http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=69793&-lay=lay&-Find.html

乳製品の摂取と乳がんのリスクは関連する?!

 乳製品の摂取が増加すると、乳がんのリスクも増加するという、ロマリンダ大学アドベンティストヘルスサイエンスセンター等からの報告。毎日1杯というわずかな量でも飲み続けると、乳がんの発症率がおよそ50%増加する可能性があるという。
 研究対象者は、北米の女性約53,000(がんの罹患なし)であり、およそ8年間フォローしたという。食事摂取量評価は、食物摂取頻度調査によって行い、24時間思い出し法も繰り返し調査を行った。ベースライン時、人口統計、乳がんの家族歴、身体活動、アルコール摂取、ホルモンや薬物使用、乳がんスクリーニング、出産歴、婦人科的事項歴等について質問紙により調査を行った。
 結果は、1日当たりわずか1/4/~1/3カップの乳製品を摂取すると、乳がんリスクが30%程度増加したという。1日1杯まで摂取するとリスクは50%まで上昇し、1日に2~3杯摂取するとリスクはさらに70~80%増加した。

 →LINK de DIET>ニュースセレクト(2020.3.11)>
   http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=69807&-lay=lay&-Find.html

オメガ-3系脂肪酸はがんを予防しない?

 オメガ-3系脂肪酸の摂取はがんの予防につながらないかもしれない、という英国イーストアングリア大学からの研究報告。
 2件の系統的レビューが、オメガ-3系脂肪酸のサプリメントの摂取は、わずかに冠動脈疾患の死亡率を低下させるが、わずかに前立腺がんのリスクを高めることを発見したという。どちらの影響も小さなものだった。研究チームは、がんではないが、がんリスクの高いまたは以前にがんの診断を受けた成人を対象にした47件の臨床試験と、心血管系事象または死亡のエビデンスをもたらす86件の臨床試験を解析した。
研究には、1年にわたってランダムにより多くの長鎖オメガ-3系脂肪酸(魚油)を、または通常の食事を、摂取した10万人以上の参加者が含まれていた。
 データ解析の結果、長鎖オメガ-3系脂肪酸の摂取は、がん診断、がん死、乳がん診断に影響がみられなかった。また長鎖オメガ-3系脂肪酸の摂取は、前立腺がんリスクをわずかに上昇させた。
オメガ-3系脂肪酸サプリメントの摂取は、心血管系疾患のリスクがわずかに減少する可能性のあることがわかった。

 →LINK de DIET>ニュースセレクト(2020.3.13)>
   http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=69849&-lay=lay&-Find.html