◆先週の健康・健康食品関連情報

■大学・研究機関等公表資料より

〇動物性・植物性たんぱく質の摂取と死亡リスクとの関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)

 エネルギーに対する総たんぱく質と動物性たんぱく質の摂取割合は、死亡との明らかな関連は見られませんでしたが、エネルギーに対する植物性たんぱく質の割合が多いほど、死亡全体のリスクの低下がみられました。死因別に検討したところ、植物性たんぱく質の割合が高い人ほど循環器疾患死亡、心疾患死亡、脳血管疾患死亡のリスクが低いことが分かりました。
 統計学的に、同じエネルギー摂取量において、総エネルギーに対する3%の赤肉・加工肉からのたんぱく質を、植物性たんぱく質に置き換えた場合のリスクを計算したところ、赤肉を植物性たんぱく質に置き換えた場合は、総死亡リスクが34%、がん死亡リスクが39%、循環器死亡リスクが42%減ることがわかりました。加工肉を植物性たんぱく質に置き換えた場合は、総死亡が46%、がん死亡リスクが50%下がることがわかりました。また、赤肉を魚介類からのたんぱく質で置き換えても、総死亡リスクが25%、がん死亡リスクが33%、循環器死亡リスクが33%減ることもわかりました。

 →予報研究グループ>多目的コホート研究>現在までの成果>
   https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8289.html

〇ブドウ果柄よりがん細胞の増殖と浸潤を抑制する新規化合物を特定~食品機能でがん予防の可能性~(信州大学)

 ブドウ果柄の抽出物にがん細胞の増殖や転移(浸潤)を抑制する生物活性があることを見出しました。
 この活性を示す新規化合物はエピカテキンの8量体を基本骨格に持ち、そのうち一つの構成成分はエピガロカテキンで、他の一つはエピカテキンガレートであることが明らかになりました 。この化合物はがんの転移促進遺伝子FABP5(fatty acid-binding protein )などがん関連遺伝子の発現を抑制し、がん細胞の増殖や浸潤を顕著に抑制することが分かりました。

 →信州大学農学部>お知らせ(8月28日)
   http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/agriculture/6af66701414cf254f0d6ec7d1511896c.pdf

〇難聴と軽度認知障害有症率との関連(愛媛大学)

 中高年を対象とした「愛大コーホート研究」の一部のデータを活用し、難聴と軽度認知障害との関連を調べました。その結果、難聴が軽度認知障害の有症率上昇と有意に関連することがわかりました。難聴を予防することにより、軽度認知障害を予防できる可能性を示しました。

 →愛媛大学>プレスリリース(8月29日)
   https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/data_relese-101715/