◆行政公表資料より

 〇平成30年版厚生労働白書

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/18/dl/all.pdf

 〇大学・研究機関等公表資料より

■腸内フローラの変化による自己免疫性膵炎の発症メカニズムを解明 (近畿大学)

膵臓の慢性疾患の一つである自己免疫性膵炎の発症について、腸内で一定のバランスを保ちながら共存する細菌の集まりである腸内細菌叢(腸内フローラ)の変化に対する免疫反応が深く関わっていることを世界で初めて明らかにしました。

 →学校法人近畿大学>ニュースリリース
 http://www.news2u.net/releases/166337

■単独で普通の細胞を直に幹細胞に変えるステミン遺伝子の発見(基礎生物学研究所)

コケ植物ヒメツリガネゴケの再生能力について研究を行なっていたところ、たった一つの遺伝子を働かせるだけで植物体の中の葉細胞を幹細胞に直接変えることができることを発見しました。この遺伝子をステミン(STEM CELL INDUCING FACTOR、幹細胞[ステムセル]誘導因子: 略してSTEMIN)と名付けました。一つの遺伝子を人工的に操作するだけで生体内の無傷の分化した細胞を直接、幹細胞に変えることができたのは、全ての生物において初めてです。

 →基礎生物学研究所>ニュース > プレスリリース一覧 >
 http://www.nibb.ac.jp/press/2019/07/09.html

 

◆「LINK de DIET」より

〇運動はクモ膜下出血に対する効果的な予防策
  
 週30分の運動でも、最も致命的な脳循環障害であるクモ膜下出血に対する予防効果があるようだ、というフンランド・ヘルシンキ大学からの研究報告。
 脳循環障害の中でもクモ膜下出血は最も死亡率が高く、半数が3か月以内に死亡する。研究チームは、約7万人のフィンランド人を対象にしたコホート研究(FINRISK集団調査)において、クモ膜下出血に対する運動の効果を検討した。
 その結果、週30分の軽強度運動で、クモ膜下出血のリスクが約5%低下することが明らかになったという。運動量が増えるとリスクも比例して低下した。
 「性年齢に関わらず、週4日間1日30分のウォーキング、自転車漕ぎといった穏やかな身体活動でさえも、クモ膜下出血のリスクが約20%低下する」と主任研究者のイオニ・リンドボームは述べている。
 「運動には、ほかの多くの心血管疾患の予防効果が知られているので、今回の知見は実際のところ驚きの結果というわけではないけれども、どんな人にも有効であるというのはポジティブな驚きであった。」
 
 →LINK de DIET>ニュースセレクト (2019.7.12)
 http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=67408&-lay=lay&-Find.html

〇食事の質は高齢者の虚弱のリスクに影響する
  
 全般的に食事の質が良くない高齢者はフレイルの高いリスクと関連するようだ、という蘭アムステルダム自由大学からの研究報告。
 研究チームは、米国の「健康、加齢、体組成研究」に参加した70-81歳の2,154名を対象に前向きコホート研究を実施した。
 4年間の追跡期間中に、277名がフレイルと診断された。食事の質が貧しい(poor)および中程度(medium)だった人は、良い(good)人と比べて、フレイルと診断されるリスクが、それぞれ92%と40%高かったという。たんぱく質の摂取量との関連はみられなかった。
 「フレイルの発症における、たんぱく質のように単一の栄養素の役割は完全にはわかっておらず、さらなる研究が必要とされている。本研究は、全般的な食事の質が重要であることを示唆している」と筆頭研究者のリンダ・ヘンゲヴェルトはコメントしている。
 
 →LINK de DIET>ニュースセレクト (2019.7.10)
 http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=67383&-lay=lay&-Find.html

〇ヨーグルトは男性の前がん性病変のリスク低下と関連する?
  
 週当たり2サービング以上のヨーグルトの摂取は、少なくとも男性では、大腸がんにつながる異常増殖(腺腫)のリスク低下と関連するかもしれない、という研究報告。
 研究チームは、医療専門職追跡調査の男性32,606名および看護師健康研究の女性55,743名のデータを解析した。参加者は、4年ごとに生活習慣、食事などを調べられ、また定期的に大腸内視鏡検査を1986年から2012年にかけて受診していた。
期間中に男性で5,811件の、女性で8,116件の腺腫が発見された。
 データ解析の結果、ヨーグルトを食べない男性に比べて、週2サービング以上のヨーグルトを食べた男性は、腺腫の発症リスクが19%低かった。特に後にがんに変化した腺腫の発症リスクは26%低かった。
女性ではこのような関連はみられなかったという。
 研究者は、生のヨーグルトによくみられる ラクトバシラス・ブルガリクスとストレプトコッカス・サーモフィルスが有効なのかもしれない、と考察している。
 
 →LINK de DIET>ニュースセレクト (2019.7.9)
 http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=67368&-lay=lay&-Find.html