◆大学・研究機関等公表資料より

○社会的サポート・社会的信頼とドライアイとの関連 (国立がん研究センター)

 社会的サポートや社会的信頼が高い人では、ドライアイの有病率が低い事がわかりました。この理由として、メカニズムは十分に明らかになっていませんが、社会的なかかわり合いが強い人ほど、痛みに気付きにくい可能性が報告されており、ドライアイによる眼の痛みを感じにくかったのかもしれません。また、社会的サポートや社会的信頼が高い人では、人との交わりが多いことでパソコンなどのディスプレイ視聴時間が短く、ドライアイが発病するリスクが低下する可能性も考えられます。

 →国立がん研究センター>社会と健康研究センター>予防研究グループ>次世代多目的コホート研究>社会的サポート・社会的信頼とドライアイとの関連について
   https://epi.ncc.go.jp/jphcnext/result/individual.html?entry_id=48

 

○家族のたばこについて国民意識アンケート調査報告書 (国立がん研究センター)

 配偶者が「毎日吸っている」「時々吸う日がある」人のうち、たばこを「やめてほしい(禁煙してほしい)」と思っている人は61%であった。
 未成年の子どもがいる親では、子どもが20歳以上になったときに「絶対、たばこを吸わせたくない」または「できれば、たばこを吸わないで欲しい」と思う回答は82%に上った。
 配偶者がいない人が、結婚する場合の相手について、「絶対、たばこを吸わない人が良い」「できれば、たばこを吸わない人が良い」と思う割合は70%で、たばこを結婚の条件にする意見が多かった。

 →国立がん研究センター>プレスリリース>家族のたばこについて国民意識アンケート調査報告書公表( 2019年5月31日)
   https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0531/

 

○抗酸化成分「アスタキサンチン」の新たな抗紫外線作用を確認
 経口摂取により、紫外線を浴びた肌を乾燥から守る (富士フィルム)

 「アスタキサンチン摂取群」は、「プラセボ摂取群」に比べて、より強い紫外線を照射しないと肌に赤い炎症が生じないことを確認しました。
 「アスタキサンチン摂取群」は、「プラセボ摂取群」に比べて、紫外線照射部位における皮膚の水分量の低下が約6割抑制されることを確認しました。

 →富士フイルム>ニュースリリース>抗酸化成分「アスタキサンチン」の新たな抗紫外線作用を確認
経口摂取により、紫外線を浴びた肌を乾燥から守る(2019年6月3日)
  https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1427.html

 

○とろみをつけたカテキンの摂取により、急性上気道炎の発症低減を確認 (花王)

 医療福祉施設従事男女(20歳以上75歳未満の成人255名)を対象に、試験飲料として57mgのカテキン(EGCgとして20mg)と増粘剤であるキサンタンガムを含み、とろみをつけた40mlの飲料の1日1回飲用群(低用量群:85名)および同飲料の1日3回飲用群(高用量群:84名)、また、プラセボ飲料としてカテキンを含まずキサンタンガムを含む飲料の1日1回飲用群(プラセボ群:86名)の3群にて、3カ月間の継続摂取試験を行ないました。
 その結果、試験期間中の急性上気道炎症状の発症率は、高用量群(3回/日)が13.1%で、プラセボ群(1回/日)の27.1%と比較して有意に低下することがわかりました。

 →花王> ニュースリリース>とろみをつけたカテキンの摂取により、急性上気道炎の発症低減を確認(2019年6月7日)
   https://www.kao.com/jp/corporate/news/2019/20190607-001/

 

◆LINK de DIETより

○コーヒーの飲み過ぎは心臓病のリスクを高める!?

 1日6杯以上のコーヒーは、健康に影響がありそうだ。心臓病の発症リスクを22%高めるというのである。豪州サウスオーストラリア大学からの研究報告。

 研究チームは、英国バイオバンクの37-73歳の347,077人のデータを解析した。カフェイン代謝に関係し心血管疾患のリスクを高める遺伝子CYP1A2の遺伝子変異と心血管疾患リスクの関係について解析した。
 その結果、1日1-2杯のコーヒーを摂取する人に比べて、飲まない者、デカフェイン・コーヒーしか飲まない者、1日6杯以上飲む者の心血管疾患の発症リスクは、各々11%、7%、22%高まることが明らかになったという。
 カフェイン代謝を速める遺伝子変異を持つ者は、通常の4倍の速さでカフェインを分解するが、かといってより安全により多くのカフェインを飲めるわけではないようだ。
 「健康な心臓と血圧を維持するためには、人々はコーヒー摂取を1日6杯未満に制限する必要がある」と研究者はコメントしている。

  → LINK de DIET>ニュースセレクト>コーヒーの飲み過ぎは心臓病のリスクを高める!? (2019.6.3)
    http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=66999&-lay=lay&-Find.html

 

○大豆たんぱくはコレステロールを下げるか

 大豆たんぱく質には、軽度だが確実に血中コレステロール・レベルを下げる効果のあることが示唆された。飽和脂肪酸やコレステロールを多く含む肉類などの代わりに大豆製品を摂取すれば、さらなる効果が期待できるという。カナダ・聖マイケル病院が行ったメタ分析から。

 米国食品医薬品局(FDA)のかかげる「心臓に良い食品」リストから大豆を削除することが検討されていることを受け、聖マイケル病院の研究者らは大豆を評価した既存研究の論文46報についてのメタ分析を行った。なお、これらの論文は、以前FDAが言及したものとした。
 結果、46報のうち、メタ分析に充分なデータが得られたのは43報であった。このうち41報でLDLコレステロールに対するたんぱく質の影響が調査されていた。LDLは過剰になると動脈にコレステロールを蓄積させるため、悪玉コレステロールとも呼ばれている。なお、43報すべてにおいて総コレステロールのデータが存在した。
 論文著者のジェンキンス医師によると、成人において大豆たんぱく質の摂取はLDLコレステロールのレベルを3-4%低下させることが明らかになったという。この値は大きいものではないが意義深いとのこと。
 「もし飽和脂肪酸やコレステロールを多く含む肉類などの代わりに大豆製品を摂取するようにすれば、コレステロール値はより多く減らすことができるでしょう。一般の方々がこれからも健康的な選択肢として植物中心の食生活を考慮してくれることを期待しています」などとジェンキンス医師は話している。

  → LINK de DIET>ニュースセレクト>大豆たんぱくはコレステロールを下げるか (2019.6.4)
    http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=67012&-lay=lay&-Find.html

 

○エナジードリンクで心機能異常・血圧変動リスクのおそれ

 短時間に約1リットルのエナジードリンクを飲むと、血圧を上昇させたり、心拍をつかさどる心臓の電気的活動を妨害するリスクになりえるという。米国パシフィック大学が健康な人を対象に行った研究。

 この研究では18-40歳の健康な人34人を対象とし、32オンス(≒946ml)の市販のカフェイン入りエナジードリンク2種、またはプラセボ飲料のいずれかを、6日おきに計3回飲んでもらった。飲む時間は1時間以内としたが、最初の30分間に飲む量は半分以下にとどめてもらうこととした。実験開始から飲用4時間後までは30分ごとに被験者の心電図と血圧の測定を行った。
 実験に用いたエナジードリンク2種はいずれも32オンスあたり304-320mgのカフェインを含んでいた。なお、カフェインは400mg未満では心電図上の変化はもたらさないと考えられていた。
 結果、いずれのエナジードリンクを飲用した被験者においても、プラセボ飲用者と比較して4時間後のQT間隔が6-7.7ミリ秒長くなることがわかった。QT間隔とは、心臓の心室が再び拍動を起こすのに要する時間をいい、これが短かくまたは長くなりすぎると、心臓の拍動に異常をきたす。その結果生じる不整脈は命を脅かすおそれがある。
 今回のことから、QT間隔の変化はエナジードリンクの飲用直後にとどまらず、4時間のモニタリング中ずっと持続することを示唆された。また、エナジードリンク飲用群では拡張期・収縮期血圧の両方が、統計学的に有意に4-5mmHg上昇していたという。
 この実験では若く健康な人を対象に、エナジードリンクの単独摂取での影響を見たが、例えばアルコールと併用した場合やQT延長症候群、高血圧の人などにはより注意が必要だ、と研究者は話している。

  → LINK de DIET>ニュースセレクト>エナジードリンクで心機能異常・血圧変動リスクのおそれ (2019.6.5)
    http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=67016&-lay=lay&-Find.html