◆行政公表資料より

○「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)の公表 (厚生労働省、4月25日)

 「今後のがん研究のあり方に関する有識者会議による、「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)が、4月25日、厚労省から公表されました。

 → 厚生労働省>「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)(PDF:454KB)
  https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000504881.pdf

 

◆大学・研究機関等公表資料より

○食事摂取の多様性と死亡リスクとの関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)

 1日に摂取する食品数によって対象者を5つのグループに分類し、その後約14.9年の追跡期間中に発生した死亡(全死亡、がん死亡、循環器疾患死亡、その他の死亡)との関連を調べました。その結果、女性では1日に摂取する食品の種類が最も少ないグループに比べて、最も多いグループで、全死亡のリスクは19%、循環器疾患死亡のリスクは34%、その他の死亡のリスクは24%低下していました。一方、男性では食品摂取の多様性と死亡との関連はみられませんでした。

 → 国立がん研究センター社会と健康研究センター>予防研究グループ>食品摂取の多様性と死亡リスクとの関連について
   https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8246.html

 

◆「LINK de DIET」より

 

○赤身肉を健康的な植物性たんぱく質で置き換えると心臓病リスクが低下?!
  
 赤身肉を健康的な植物性たんぱく質で置き換えた食事にすると、心血管疾患(CVD)のリスク因子低下につながるようだ、というハーバード公衆衛生大学院、パデュー大学等による報告。無作為化対照試験のメタ分析。

 研究には、36件のランダム化比較試験のデータが含まれている。対象者は、1803人である。赤身肉が含まれた食事をした者と、他のタイプの食事(鶏肉、魚、炭水化物、豆類、大豆、ナッツなどの植物性たんぱく質)をした者について、CVDのリスク因子であるコレステロール、トリグリセリド、リポたんぱく質の血中濃度、血圧を調査し比較した。
 結果は、赤身肉の食事と他の食事と比較した場合、赤身肉の多い食事は、他の食事よりトリグリセリド濃度が高かったものの、総コレステロール、リポたんぱく質、血圧に有意な差は認められなかったという。しかしながら、植物性たんぱく質源の高い高品質の食事(豆類、大豆、ナッツ類)は、赤身肉の食事と比し、総コレステロールとLDLコレステロールの両方が低濃度であったという。
 「今回の結果は、赤身肉をナッツや他の植物性たんぱく質と比較すると、心臓発作のリスクを下げるという長期の疫学的研究と一致している」と著者は述べている。

 → LINK de DIET>ニュースセレクト>赤身肉を健康的な植物性たんぱく質で置き換えると心臓病リスクが低下?! (2019.4.23)
  http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=66680&-lay=lay&-Find.html

 

○遅い夕食と朝食抜きは死の組み合わせ 

 朝食を欠食し夕食を就寝間近に摂ることは、心筋梗塞の予後を悪化させるようだ、というブラジル・サンパウロ州立大学からの研究報告。

 この二つの食習慣を持つ人々は、心筋梗塞から退院後30日以内の死亡リスク、再発リスク、狭心症(胸痛)リスクが4-5倍高かったことを、本研究は発見した。

 本研究は、急性冠動脈症候群の患者の不健康な行動を評価した初めての研究である。本研究には平均年齢60歳の113名の患者が含まれ、73%が男性だった。
 対象者は冠状動脈集中治療室に入院中に摂食行動について質問された。朝食欠食、就寝前2時間以内の夕食は、少なくとも週3回の者を有り、それ以外を無しとした。朝食欠食は、58%の者に、遅い夕食は51%の者にみられ、両方そろった者は41%いた。
 本研究の患者は、特に重篤な心筋梗塞であるST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)であり、「STEMI患者の10人に1人は1年以内に死亡する。栄養は、相対的に安価で簡単な予後の改善法である」と主任研究者のマルコス・ミニクッチ博士は語っている。
 「我々の研究が示しているのは、これらの食行動は別々に良くない予後にリンクしており、両方そろえばさらに悪くなる。特に夜遅くまで働く人は遅い夕食になり易く朝もお腹が空かない悪循環になり易い。」

 → LINK de DIET>ニュースセレクト>遅い夕食と朝食抜きは死の組み合わせ (2019.4.24) 
   http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=66698&-lay=lay&-Find.html

 

○食事のビタミンやカロテノイドは、加齢性白内障を予防するかも

 食事由来の抗酸化物質であるビタミンやカロテノイドは加齢性白内障リスクの低下と関連があったという、中国・西安交通大学と豪州・南豪州大学からの研究報告。

 研究では、世界中の20件の介入研究とコホート研究から食事中のビタミンやカロテノイドと白内障との関連を検討した。
 見解の不一致はあるものの、これまでの研究では、柑橘系果物、唐辛子、ニンジン、トマト、またほうれん草やブロッコリー、ケール等の色の濃い野菜の摂取が、白内障の発症を予防することが報告されてきた。
 今回、レビューの結果、観察研究では、食事由来のビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、ルテイン、ゼアキサンチンは、白内障リスク低下と有意な関連を認めたが、介入研究では、ビタミンE、βカロテンと白内障のリスク低下とは関連が認められなかったという。
 「世界中の高齢者の間で、視力障害の主な原因の一つに、加齢性白内障がある。白内障摘出手術は、視野の回復に有効な手法であるが、2020年までにその医療費は57億ドル以上に昇ると予測される」と共著者であるミン・リー医師は述べている。
 著者らは、私たちが加齢性白内障の発症を10年遅らせることができれば、手術を必要とする人は約半数に減るだろうと述べている。
 とはいえ、近年のビタミン類などの抗酸化物質の摂取量は、加齢性白内障予防の推奨値を大きく下回っているという。

 → LINK de DIET>ニュースセレクト>食事のビタミンやカロテノイドは、加齢性白内障を予防するかも (2019.4.26)
  http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=66726&-lay=lay&-Find.html