◆大学・研究機関等公表資料より

〇全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について
 5年生存率、10年生存率データ更新 (国立がん研究センター、4月9日)

 国立研究開発法人国立がん研究センターの研究開発費に基づく研究班「がん登録データと診療データとの連携による有効活用に関する研究班(班長:東 尚弘)」は、全国がんセンター協議会の協力を得て、加盟施設(32施設)での診断治療症例について部位別5年生存率、10年生存率を集計し、全がん協ホームページで一般公開しました。

 →国立がん研究センター>プレスリリース > 全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について5年生存率、10年生存率データ更新 (2019年4月9日)
  https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0409/index.html

〇寄生虫によるダイエット効果~世界で初めて科学的に証明~ (群馬大学、4月9日)

 腸管に寄生する寄生虫がマウスの腸内細菌叢を変化させ、神経伝達物 質であるノルエピネフリンを分泌するような特殊な腸内細菌を増加させること、それによって交感神経が優位になり脂肪細胞を熱産生へと働かせる UCP1 の発現を上昇させ、体重の増 加を抑えるという一連の流れを明らかにしました。

 →群馬大学>報道発表>【医学系研究科】寄生虫によるダイエット効果 ~世界で初めて科学的に証明~(4月9日)
   http://www.gunma-u.ac.jp/information/51921

  ※.メディアでも取り上げられていましたが、あくまでもマウスでの試験です。

◆LINK de DIETより

〇多めのビタミンDは記憶を改善するが過剰摂取は禁物!?
 肥満の高齢女性は、推奨量の三倍のビタミンDで記憶力と学習力がアップするが、同時に反応時間が遅くなるデメリットもあるようだ、という米国ラトガース大学からの研究報告。転倒リスクが高まることが懸念されるという。

 研究チームは、50-70歳の女性を対象にランダム化プラセボ対照臨床試験を実施した。3群に分け、それぞれ(1)600IUビタミンD/日、(2)2,000IUビタミンD/日、(3)4,000IU/日を1年間摂取した。
 その結果、1日2,000IUのビタミンDを取った女性は記憶力と学習力が改善されたことが明らかになった。けれども、4,000IU群ではその効果はみられなかったという。また、2,000IU群は反応時間が遅くなる傾向があり、4,000IU群では反応時間が有意に遅くなった。
 反応時間が遅くなると転倒リスクやけがのリスクが高まるかどうかは更なる研究で確認する必要があり、また年齢の異なる男性やその他の人種の人々での有効性を確認するより大規模の研究も必要だろう、と主任研究者のスー・シャプセス教授はコメントしている。

 →LINK de DIET>ニュース詳細>多めのビタミンDは記憶を改善するが過剰摂取は禁物!?(2019.4.5)
   http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=66546&-lay=lay&-Find.html

〇長期的な加糖飲料の摂取は循環器疾患の死亡リスクを上げるかも
 加糖飲料の摂取は循環器疾患死亡リスクを高めるようだ。米国ハーバード大学からの研究報告。

 過去10年に、米国における加糖飲料の摂取量は減少しているが、ソーダや他の加糖飲料は、依然、食事における添加糖の大部分を占めており、世界中では、摂取量が増加している。
 本研究で注目したことは、ソフトドリンクと循環器疾患や糖尿病のような体重増加と関連する健康問題との潜在的な関連を明らかにすることであった。先行研究では、加糖飲料や人工甘味料の添加飲料の摂取と死亡リスクの上昇に関する研究は少ない。

 本研究では、医療職追跡研究に参加した37,716人の男性と、看護師健康研究に参加した80,647人の女性を対象とした。加糖飲料と人工甘味料が死亡に与える影響を検討する際に、飲料以外の食事の要因、身体活動、体格を調整し検討した。
 解析の結果、加糖飲料を良く飲む人ではわずかに死亡リスクが上がった。一方、人工甘味料の添加飲料では、わずかに死亡リスクが低下した。本研究結果のみでは、加糖飲料と死亡リスクの間に潜在的な強い関連があるとは言えず、さらなる研究が必要である。

 「加糖飲料を水に変えることは健康な選択であり、これが長寿に貢献するかもしれない。ダイエットソーダは、加糖飲料の摂取頻度を減らすために有効かもしれない」と筆頭著者であるバサンティ・マリク博士は述べている。
 米国心臓協会は最近、「加糖飲料を習慣的によく飲む消費者にとって、低カロリー飲料(人工甘味料)が、加糖飲料の摂取を控えるための代替の戦略として役立つかもしれない。特に、加糖飲料を習慣的に摂取する人が水に変える場合に、甘い低カロリー飲料にまず変えることが助けになるだろう」という声明を出している。

 →LINK de DIET>ニュース詳細>長期的な加糖飲料の摂取は循環器疾患の死亡リスクを上げるかも(2019.4.10)
   http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=66581&-lay=lay&-Find.html

〇サプリメントではなく食品からの栄養素等摂取が、死亡リスク、がんリスク低下と関連

 食品からの特定の栄養素の適切な摂取は、全死因死亡リスク低下と関連するようだ、というタフツ大学等からの報告。サプリメント使用と死亡リスク低下との関連は認められなかったという。さらに、カルシウムサプリメントの過剰摂取は、がんの死亡リスク上昇と関連も認められた。

 研究では、1999年から2010年までのNHANES(国民健康栄養調査)データを使用し、米国成人において、栄養補助食品の利用、食品やサプリメントからの栄養素等摂取量と死亡率との関連を評価したという。対象者は、栄養補助食品の使用に関する質問に答えた20歳以上の米国成人30,899人である。過去30日間の栄養補助食品の使用、食品と栄養補助食品からの栄養素等摂取量を測定した。アウトカムは、全死因、心血管疾患による死亡、がんによる死亡が含まれていた。

 栄養素等摂取量と死亡リスクとの関連についての結果は、下記の通りである。
 ・ビタミンKとマグネシウムの適切な摂取は、死亡リスク低下と関連していた。
 ・ビタミンA、ビタミンK、亜鉛の適切な摂取は、CVDの死亡リスク低下と関連していた。
 ・カルシウムの過剰摂取は、がんの死亡リスク上昇と関連していた。

 食品とサプリメントの栄養素の摂取源で評価した場合、下記の結果が認められた。
 ・ビタミンK、マグネシウムの適切な栄養素摂取と死亡リスク低下と関連は、サプリメントからではなく、食品からの栄養素等摂取量に制限されていた。
 ・ビタミンA、ビタミンK、亜鉛の適切な摂取とCVDの死亡リスクの低下との関連は、サプリメントからではなく、食品からの栄養素等摂取量に限定されていた。
 ・サプリメントからの合計1000mg/日以上のカルシウム摂取は、がんの死亡リスク上昇と関連していたが、食品からのカルシウム摂取とは関連が認められなかった。

 「我々の結果は、サプリメントの使用は、総栄養素等摂取量の増加に寄与するが、サプリメントではない食品からの栄養素等摂取量に有効性がみられるというアイデアを支持している」と、チャン氏は述べている。

 →LINK de DIET>ニュース詳細>サプリメントではなく食品からの栄養素等摂取が、死亡リスク、がんリスク低下と関連(2019.4.12)
   http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=66599&-lay=lay&-Find.html