◆LINK de DIETより

〇母乳哺育は母親の高血圧リスクを下げる!?
 1-4カ月の母乳哺育でも母親の高血圧の予防効果がみられ、それは数十年にわたって影響を及ぼすようだ、という米国モンテフィオーレ病院などによる系統的レビュー。
 研究チームは、15件の先行研究をレビューした結果、血圧の上昇を評価した研究の67%、高血圧を評価した研究の100%において、授乳の保護効果が示されたことを発見した。
 また、より長期の追跡期間をもつ研究の方が、より短期の追跡期間の研究よりも、母乳哺育のポジティブな効果が示されることが多いことを発見したという。
 「またしても、母乳哺育が乳児にだけでなく母親にも大きな健康利益をもたらすことが確認された」と雑誌編集長のアーサー・アイデルマンはコメントしている。
 https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/bfm.2018.0108

〇オメガ3脂肪酸が早産のリスクを減少させる
 妊娠中のオメガ-3系長鎖不飽和脂肪酸(LCPUFA)の摂取の増加は、早産リスクの低下と関係があるようだ、という南部豪州保健医療研究所(SAHMRI)からの研究報告。
 早産は、世界中で5歳未満の小児の主要な死因であり、そのために毎年100万人近い子供が亡くなっている。早産はまた、視覚障害、発達遅延、学習困難など広範な長期症状のリスクを高める。
 「我々は早産が世界的に重要な健康問題であり、毎年1500万人に達する」と主任研究者のフィリッパ・ミドルトン准教授は語っている。「大部分の妊娠期間は38-42週間だが、早産児は37週よりも前に生まれる。早過ぎる誕生は死亡や貧しい健康のリスクを高めるのである。」
 研究チームは、早産リスクにおける長鎖オメガ-3系脂肪酸、特に魚に豊富に含まれるDHAとEPA、の働きに注目して系統的レビューを実施した。70件のランダム化臨床試験を解析した結果、妊婦が毎日長鎖オメガ-3系脂肪酸を摂取することが、以下のことと関連することを発見した。
 早産(37週未満)のリスクが11%低下
 超早産児(34週未満)のリスクが42%低下
 低出生体重児(2,500g未満)のリスクが10%低下
 https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD003402.pub3/full

◆大学・研究機関等公表資料より

〇妊娠中の葉酸、ビタミンB類摂取が幼児の行動的問題に予防的であると示唆 (愛媛大学)
 妊娠中の葉酸摂取が生まれた子の低い向社会的行動に、ビタミンB6摂取が多動問題と低い向社会的行動に、またビタミンB2摂取が情緒問題に予防的であることを示す研究結果が発表され、平成30年11月19日に学術誌「Nutritional Neuroscience」の電子版に公表されました。
 https://www.ehime-u.ac.jp/wp-content/uploads/2018/11/9f8b59642955fc4b75f9fbd7025c127a.pdf

〇健常高齢者の 2 割を占める「前臨床期アルツハイマー病」は、一見正常だが、学習効果が乏しいことが特徴 (東京大学)
 アルツハイマー病の病理学的変化が始まっているが、認知機能障害をまだ発症していない「プレクリニカルAD」が、日本人高齢者の2割程度を占めることを示した。
 プレクリニカルAD の被験者の認知機能を3年間にわたって追跡すると、記憶および遂行機能の検査での学習効果が減弱する傾向が見られた。
 http://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/admin/release_20181120.pdf

〇高濃度水素水が血管老化を防ぐことを発見 (東京都健康長寿医療センター)
 モデルマウスの実験から、次のように公表されています。
 「血管老化は動脈硬化症の増悪 と共に進行し、脳梗塞や心疾患を引き起こします。今回の研究結果から、高濃度水素水の飲用がこれらの疾患予防に大きく貢献できる可能性を示すことができました。本研究成果は平成30年11月14日の英 電子版科学誌『Scientific Reports』に掲載されました。」
 https://www.tmghig.jp/research/release/cms_upload/rerease1121.pdf