◆LINK de DIETより

〇乳脂肪の摂取が2型糖尿病のリスク低下に関連
 乳脂肪摂取の生体指標値が高いことは、2型糖尿病リスクが低いことに関連しているようだ、という英国ケンブリッジ大MRC(医学研究評議会)疫学ユニットなどからの研究報告。
 研究チームは、欧州、北米、豪州、アジア16か国国際共同研究から63,682名の乳脂肪摂取の生体指標値と、20年間の追跡調査期間中の15,158名の2型糖尿病罹患データを解析した。
 16か国全てのデータをプールして解析したところ、乳脂肪生体指標値の上昇と2型糖尿病罹患リスクの低下には関連がみられた。年齢、性別、人種、民族、社会経済因子、身体活動、肥満を考慮してもこの関係はみられたという。
 乳脂肪指標が最も高かった5分の1の群は、最も低かった5分の1の群に比べて、糖尿病罹患リスクは30%低かった。
 https://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1002670

〇高齢者の失われた筋肉を再建するのに役立つ、理想的なたんぱく質は?
 長期入院の高齢者の筋肉を再建するのに、ホエイたんぱく質のサプリメントが有効であるようだ、というカナダ・マクマスター大学からの研究報告。
 研究チームは、65-80歳で非喫煙、非糖尿病の男女31名を対象に2群に分け、1群にはホエイたんぱく質サプリメント、別の1群にはコラーゲンペプチドを5週間与えた。
 1週目は通常食、2週目はカロリー制限食(-500kcal)、3-4週目はカロリー制限食で1日の歩数を750歩未満に制限(入院時の身体活動を再現)、5週目は通常に復帰(リカバリー)。
 1週目から2週目に、および2週目から3-4週目に移行すると、両群で有意な脚部筋肉量の低下が観察された。

 研究チームでは、コラーゲンペプチド群のほうがホエイたんぱく質群に比べて、有意に筋肉量を低下させるだろうと予想していたが、実際には両者の筋肉量は同じだけ失われ、両群間には有意差がみられなかった。リカバリーにおいては、ホエイたんぱく質群にのみ骨格筋の増加が観察された。
 コラーゲンペプチドはロイシンやその他必須アミノ酸が少ないので、高齢者には適当ではないだろう、と筆頭研究者のサラ・オイカワはコメントしている。
 https://academic.oup.com/ajcn/advance-article-abstract/doi/10.1093/ajcn/nqy193/5115704?redirectedFrom=fulltext

◆大学・研究機関等公表資料より

〇アブラナ科野菜と大腸がん罹患リスクとの関連
 (国立がん研究センター 社会と健康研究センター)
 全体的には、アブラナ科野菜の摂取は大腸がんリスクと関連していないことが示されました。しかし、女性において、がんによる食事の変化の影響を取り除くため、3年以内に大腸がんと診断された人を除外し、さらに、検診で発見されることの多い上皮内がんの症例を除外して検討したところ、アブラナ科野菜摂取量が高くなるにつれ、結腸がんリスクが低くなる傾向がみられました。
 複数の研究を統合したメタアナリシスの結果からも、野菜および果物の摂取は全死亡、特に循環器疾患死亡リスク低下との関連が報告されていますので、不足しないことが大切であると考えられます。
 https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8228.html

〇茶カテキンの継続摂取が内臓脂肪に及ぼす機能を検証
  (花王)
 採用した文献5報でメタアナリシスを実施した結果、内臓脂肪の評価項目である腹部内臓脂肪面積は、茶カテキン含有飲料(茶カテキン摂取量539.7~587.5mg/日)の12週間継続摂取により、対照飲料摂取と比較して有意な低減効果が認められました。
 https://www.kao.com/jp/corporate/news/2018/20181108-001/

〇オメガ3脂肪酸のアレルギー性結膜炎への改善効果を発見~ 亜麻仁油が花粉症患者を救う? 
 (順天堂大学)
 魚油や亜麻仁油に豊富に含まれるDHAやEPA、α-リノレン酸といったオメガ3脂肪酸の食事摂取がアレルギー性結膜炎(花粉症)を改善させるメカニズムの解明。
 オメガ3脂肪酸摂取は、アレルギー症状を引き起こす多種の炎症性脂質メディエーターを結膜中から著しく減少させることにより、花粉によるアレルギー性結膜炎の症状を軽快させた。
 https://www.juntendo.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00027390.pdf&n=NewsRelease+omega-3+2018110502.pdf

〇妊娠中の身体活動量が非常に少ないと早産のリスクが増す
  (富山大学)
 妊娠前の身体活動量は早産や分娩方法に影響を与えないことがわかりました。一方、 妊娠中の身体活動量は、早産や分娩方法に影響を与えることが明らかになりました。
 https://www.u-toyama.ac.jp/outline/publicity/pdf/2018/20181106.pdf
 
〇妊娠期間中の飲酒の継続は妊娠高血圧症候群リスクを高める
  (東北大学)
 毎日日本酒 1 合またはビール大瓶 1 本程度の飲酒を行った場合、飲酒をし ていない妊婦に比較して妊娠高血圧症候群のリスクは 3.45 倍と高かった。
 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/press_20181105_Metoki.pdf

 
◆行政公表資料より
 特にありません。