◆大学・研究機関等公表資料より

〇血中の緑茶カテキン濃度と脳卒中および虚血性心疾患との関連
 (国立がん研究センター 社会と健康研究センター)
 総緑茶カテキン濃度と脳卒中、虚血性心疾患との関連は認められませんでした。その一方で、エピガロカテキン3ガレートについては、男性の非喫煙者で、血中濃度が高いほど脳卒中発症が少ないことが認められ、緑茶には脳卒中予防に資する成分を含んでいる可能性が示されました。ただし、その効果が存在するとしても、その効果を得るためには、たばこをすわないもしくは止めることが大切と考えられます。
 https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8227.html

〇大学生時代のスポーツが将来の健康につながる
(浜松医科大学)
 現在の健康状態が良い人の割合は、小学生時代にスポーツ歴がある人は、ない人と比べて1.04 倍多いとの結果でした。同様に、中学生時代にスポーツ歴がある人は、ない人と比べて1.06 倍、高校生時代にスポーツ歴がある人は、ない人と比べて 0.87 倍、大学生時代にスポーツ歴がある人は、1.77 倍多いとの結果でした。
 つまり、現在の健康状態が良い人の割合は、小学生、中学生、高校生時代にスポーツ歴があってもあまり変わりませんが、大学生時代にスポーツ歴があると多いことが分かりました。 大学生時代の付き合いは他の時代の付き合いより、長く続くと言われています。大学生時代にスポーツをすることで、その後も付き合いが増えるため、年をとっても社会的な健康状態が良くなるのではないかと考えています。
 https://www.hama-med.ac.jp/3a40a2751b742d470b85269eea080719.pdf

〇朝食を抜くと体重が増えるメカニズムは体内時計の異常であることを解明!
 (名古屋大学)
 今回の研究は、朝食欠食により体内時計が乱れたために起きることを遺伝子レベルで明らかにしました。この結果は、朝食を勧めるときの科学的根拠を提供することになります。また、朝食は体内時計の正常化にとって最も重要な食事であることを示すことができました。朝食を摂ることで、メタボリックシンドロームや生活習慣病の予防も期待されます。
 http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20181101_agr.pdf

<国立健康栄養研究所HPより>
〇10月29日 話題の食品・成分(コラーゲン)の解説が新しくなりました。
 「コラーゲンって本当に効果があるの?」
 コラーゲンについては現時点で「どのくらい摂ったらよいか」「本当に摂った方がよいのか」「過剰摂取による弊害」などが明確になっていないため、「加齢により減少したから補うべき」とするには、まだまだ根拠があいまいな状況です。
 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail2204.html

〇認知症は高血圧によって引き起こされるかもしれない
 「高血圧患者は認知症のリスクが高まる」という、伊IRCCSニューロメッド地中海神経学研究所からの研究報告。MRIが高血圧者の脳の損傷兆候を極めて早期に発見できることがわかったという。
 高血圧は、臓器の損傷を進行させる慢性的な状態である。アルツハイマー病と関連疾患の主要な要因は、遺伝よりもむしろ血管のリスク要因への慢性的曝露であることが広く知られている。研究者らは、伊IRCCSニューロメッドの高血圧センターで40~65歳で、認知症や脳機能障害のない者を対象にMRIを実施した。
 その結果、高血圧患者の脳では、3つの特定の脳の白質線維束で明らかな変化を示した。また、高血圧患者は、これらの白質線維束を通じて連結された脳領域に起因する認知領域において有意に悪いスコアであり、課題学習や、処理速度、実行能力の低下が示されたという。
 全体として、MRIによる白質線維束の追跡は、高血圧患者の脳損傷の早期の兆候を示した。患者が実際の症状を示す前にこれらの変化を検出できるので、早期の薬物治療の標的とすることができるだろうという。
 https://academic.oup.com/cardiovascres/article/114/11/1536/5033438

〇若年成人の飲み過ぎは脳卒中や心疾患のリスクを高める
 飲み過ぎる頻度の多い若者は、そうでない者と比べ、若年時の血圧、コレステロール値、血糖値などの循環器疾患のリスク因子を持つことが多いようだという、米国ヴァンダービルト大学からの研究報告。
 研究では、2011~2012年、2013~2014年に米国の国民健康・栄養調査(NHANES)に参加した18~45歳の4,710名を対象に高血圧、コレステロール値、血糖やその他の循環器疾患リスクとの関連を検討した。非飲酒者、過剰飲酒の頻度が12回未満/年の者、と12回以上/年の過剰飲酒者のカテゴリに分け検討した。
 過剰飲酒の頻度が12回以上/年は、男性25.1%、女性11.8%であった。12回未満/年の者は、男性29.0%、女性25.1%であった。大学生の年代の5人に1人は、調査時の過去2週間に3回以上の過剰飲酒をしたことを報告していた。
 繰り返し過剰飲酒する若年男性は、同じ若年女性に比べて、収縮期血圧の上昇が顕著であり、過剰飲酒の頻度が高まるほど、好ましくない血中脂質プロフィールを持つ可能性が高まったという。
 収縮期血圧の高い若年成人においては、医師は過剰飲酒の可能性を考えてアルコール摂取量を減らすようにさせることが心血管系のリスクを低下させる上で重要な戦略になるだろう、と研究者らは結論づけた。
 https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/JAHA.118.008733

〇軽い飲酒さえも死の危険性を高める
 「年齢に関係なく、毎日飲酒する人は、そうでない人に比べて、早死のリスクが20%高いようだ」という米国セントルイス・ワシントン大学からの研究報告。
 研究チームは、米国国民健康・栄養調査の18-85歳の参加者340,668名と退役軍人登録病因の40~60歳の外来患者93,653名のデータを解析した結果、1回に1~2杯以上を週4回以上する人は、週3回未満の人に比べて、早死リスクが20%高いことが明らかになった。これでは全ての年齢区分で一致して見られたという。
 軽度の飲酒が心血管系の健康を改善するという報告は多数あるが、著者らによれば他のリスクがそれを凌駕してしまうようだ。著者らの検討したところでは、飲酒には心血管系リスクを下げる場合があるが、がんリスクは常に高めたという。
 「週4日1~2杯飲むことは心血管系によさそうだが、毎日飲むとその効果が失われてしまうようだ。がんについては常に良くない」と筆頭研究者のサラ・ハーツ博士はコメントしている。
 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/acer.13886

◆行政公表資料より
特にありません。