◆国立健康栄養研究所HPより

今週は特にありません。

◆トピックス~LINK de DIETより

〇女性の健康的な細胞老化に関連した食事

果物、野菜、全粒穀物が豊富で、糖分、塩分、加工肉の少ない食事は、女性の細胞の健康的な加齢を促進するようだ、という米国ミシガン大学からの研究報告。
研究チームは、全米規模の調査データ(国民健康・栄養調査NHANES1999-2002)から5,000人近くの健康な成人(20-65歳)の食事を、4つの科学的根拠に基づく食事スコア(地中海型食スコア、DASHスコア、米農務省が開発したHEI2010スコア、ハーバード大学が開発したAHEI2010スコア)を用いてランク付けした。

いずれのスコアを用いても、高スコアの女性には、細胞の核にあるテロメアが長い傾向がみられたという。テロメアの長さは寿命に関連しているといわれている。

「我々は、食事スコアの種類に関係なく一致した結果が得られたことに驚ろかされたが、4つとも、果物、野菜、全粒穀物、植物性たんぱく質が豊富で、糖分、塩分、赤肉、加工肉を制限しているところは変わりがない」と筆頭研究者のシンディ・レオン博士はコメントしている。

主任研究者でカリフォルニア大学サンフランシスコ校のエリッサ・エペル教授は、「健康的な食事パターンの共通点は、抗酸化性および抗炎症の食事であることであり、テロメアに有利な生化学的環境を作り出す」と語っている。

なお、男性にも同様の傾向はみられたものの、統計的に有意ではなかったとのこと。
https://academic.oup.com/aje/advance-article-abstract/doi/10.1093/aje/kwy124/5038505?redirectedFrom=fulltext

〇乳製品の摂取は、心血管疾患、死亡率の低下と関連する?

1日当たり3サービングの全乳製品の摂取は、低摂取と比し、心血管疾患、死亡率の低下と関連しているようだ、というマックマスター大学等からの報告。さらに、1日あたり3サービングの全脂肪乳摂取は、1日当たり0.5サービング未満の全脂肪乳摂取と比し、死亡率、心血管疾患の発症率が低かったという。
都市農村疫学(PURE)前向き研究では、21カ国、136,384人(35歳から70歳)のデータが含まれる。食物摂取状況調査は、国別に妥当性の認められた食品質問票を用い、研究開始時に行なった。乳製品の標準的な1サービスは、牛乳244g、ヨーグルト244g、チーズ15g、バター5gに相当する。対象者は、平均9.1年追跡され、死亡者は6,796名、主要な心血管イベント発症は5,855名であった。

結果は、全乳製品の高摂取群(平均摂取量3.2サービング/日)は、摂取無し群と比し、全死亡率(3.4%対5.6%)、非心血管死亡率(2.5%対4%)、心血管死亡率(0.9%対1.6%)、主要心臓血管疾患(3.5%対4.9%)、脳卒中(1.2%対2.9%)が低かったという。2群間に、心筋梗塞(1.9%対1.6%)の差異は認められなかった。

全脂肪乳だけを摂取した者の中で、高摂取(1日あたり平均摂取量2.9サービングの全脂肪乳)は、1日当たり0.5サービング未満の全脂肪乳を摂取した者と比し、全死亡率(3.3%対4.4%)、主要な心臓血管疾患(3.7%対5.0%)の低下と関連していた。

牛乳とヨーグルト高摂取(1日当たり1サービング以上)は、複合的アウトカム率(全死亡率と心血管疾患) の低さと関連した。牛乳やヨーグルトよりも摂取量が少ないため、バターとチーズの複合効果の差は有意ではなかった。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)31812-9/fulltext