モリンダは東南アジアやポリネシアなどに見られる熱帯植物で、日本ではハワイでの呼び名「ノニ」が一般的になっています。ノニの主な成分は中鎖脂肪酸、カリウム、ビタミンC、食物繊維、カロテノイド類、ポリフェノールなどです。特にノニに特徴的なのがスコポレチンという香り成分で、ハシリドコロという植物の根にも含まれ、胃腸のけいれんを抑えるロートエキスという医薬品に含まれています。

医薬品としてのスコポレチンは、抗菌作用、血圧降下作用、鎮痛作用、うつ病や不眠症の改善に効果があるとされており、ノニを用いた動物実験でも鎮痛作用や抗うつ作用、免疫機能の活性化が確認されますが、人による試験は行われていないようです。

ここに注意!

ノニにはカリウムが多く含まれるので、腎臓病の方は使用してはいけません。また、ノニは歴史的に月経促進や妊娠中絶に用いられてきたので、妊娠中、授乳中の女性は使用してはいけません。
ノニジュースなど健康食品の販売業者が「好転反応」という言葉を使用する場合があります。商品を使用したときに現れる「発疹やかゆみ」「下痢や吐き気、腹痛」「頭痛や倦怠感」などの症状を「体の中の毒素が抜けている状態で、もう少しすればよくなる表れである好転反応」などと説明し、継続使用を勧めます。こうした健康被害に関する相談が増えており、消費者庁では「体調に異変を感じた場合は、使用を中止して医師に相談をしましょう。業者から好転反応といわれても安易に信用してはいけません」という注意喚起を行っています。

より根拠を要するレベル

・咳、糖尿病、月経不順、発熱、便秘、悪心、腎障害、気管支ぜんそく、がん、白内障、風邪、うつ病、胃潰瘍、心臓病、高血圧、偏頭痛、脳卒中