アブラナ科の野菜には健康成分が多く含まれていますが、なかでもブロッコリーに含まれる成分は群を抜いています。まず、β-カロテン、ルテインなどの抗酸化色素カロテノイドが豊富で、β-カロテンは体内でビタミンAに変化したあと、網膜で光を感じる化合物に変化します。ルテインも網膜にあって中心部の黄斑という組織をダメージから守るはたらきをしています。加齢によって黄斑部や網膜に老廃物がたまると、黄斑が傷ついて視界がゆがんだり、視野が欠けたりします。これが加齢黄斑変性症で、アメリカでは失明原因の第一位、日本でも患者が急増しています。この病気には治療薬がなく、眼科でもルテインやゼアキサンチン、β-カロテンなどのサプリメントを勧めています。また、ブロッコリーのような緑黄色野菜を積極的に食べることが加齢黄斑変性症の予防につながるとされています。

ブロッコリーをはじめアブラナ科野菜に特徴的なグルコシノレートには強い抗がん作用があり、がんの増殖を防ぐはたらきがあります。血液中の余分なコレステロールや脂肪は、肝臓に集められて胆汁という液体に包まれて体外に排出されます。ブロッコリーやキャベツに含まれるアミノ酸は、胆汁の主成分である胆汁酸の合成を促進してコレステロール排出量を増やしてくれます。

ここに注意!

ビタミンCなどブロッコリーに含まれる栄養素は水溶性のものが多いので、ゆで時間はなるべく短くしましょう。電子レンジを使うのもかしこい調理方法です。ゆで上げた後水にさらすと水っぽくなって風味が落ちます。うちわなどで手早く冷ますのがおいしく食べるコツです。

より根拠を要するレベル
・前立腺がん、乳がん、大腸がん、胃がんの予防