アメリカの女性小児科医が、若年性アルツハイマー病を発症した夫をココナッツオイルで回復させた、として一躍有名になりました。その後、オーストラリア出身のスーパーモデルが「美容のために毎日飲んでいる」として、ブームになりました。

油脂類の主成分は「脂肪酸」です。油の性質は脂肪酸の長さによって異なります。紅花油やオリーブ油のオレイン酸、コーン油や大豆油のリノール酸をはじめ、α-リノレン酸やEPA、DHAなど大半の油は長鎖脂肪酸で、脂肪組織や肝臓などに蓄積して体脂肪となります。
一方、ココナッツオイルやヤシ油の50%以上をしめるラウリン酸は、長鎖脂肪酸に比べて非常に短い時間でエネルギーとなる中鎖脂肪酸で、体脂肪になりにくいのです。
通常、脳がエネルギー源として使うのはブドウ糖ですが、ブドウ糖が不足するとかわりに肝臓で「ケトン体」がつくられ、脳のエネルギー源として供給されます。中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸と比べると、約10倍のケトン体をつくることができます。

アルツハイマー病の人は脳がうまくブドウ糖を使うことができません。常に脳のエネルギーが不足している状態ですが、ケトン体を供給することによりアルツハイマー病患者の記憶力が改善された、という報告があります。

ここに注意!

ココナッツオイルは飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の食事から摂るべき比率は3対4対3が理想とされています。

より根拠を要するレベル

・乾癬、心臓病、肥満、脂質異常症、下痢、乾皮症