葛湯や葛餅で日本人にはなじみの深いクズ。風邪のひき始めに処方される葛根湯は、古くから漢方生薬として利用されてきました。また、クズには女性ホルモンのエストロゲンとよく似た作用をするイソフラボン類が含まれています。
イソフラボンの仲間にはいくつもの種類がありますが、クズに含まれているのは大豆イソフラボンの中心であるダイゼインと、クズとその仲間に特徴的なプエラリンです。一時期、「豊胸サプリ」として人気のあった「プエラリア」もクズの仲間で、その主成分はプエラリンです。

近年の研究で、プエラリンにはビタミンEの100倍に相当する抗酸化力があることがわかりました。風邪に対する効果や更年期症状の緩和など、これまで知られている作用のほかに、血糖値を下げたり脳や心臓への血流量を増やすなど、生活習慣病への効果も期待されています。

ここに注意!

クズには血糖値を下げる作用がありますので、同じように血糖値を下げるサプリメントや血糖降下薬と併用することは危険です。急激に血糖値が下がるとしばしば意識障害を引き起こします。また、クズによって出血しやすくなる場合があり、出血を止める薬の効果を弱める恐れがあります。
クズは女性ホルモンに似た作用をするので、乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮内膜症、子宮筋腫など女性ホルモンに関する病気の方は摂らないようにしてください。クズの仲間「プエラリア・ミリフィカ」にはさらに強力な女性ホルモン作用がありますので、いっそうの注意が必要です。

より根拠を要するレベル
・胸の痛み、アルコール依存症、更年期症状、脳卒中、二日酔い、筋肉痛、はしか、赤痢、胃炎、発熱、下痢、風邪、インフルエンザ、発汗、高血圧