寒天は全体の80%が食物繊維で、不溶性食物繊維のアガロースと水溶性食物繊維のアガロペクチンの両方を含んでいます。不溶性食物繊維は水に溶けず水分を吸収して大きく膨らみ便のかさを増します。水溶性食物繊維は水分とよくなじんでゼリー状になり、余分なコレステロールや脂肪、腸内の不要な物を包み込んで便として排出します。また、便に適度な水分を与えるので便が硬くなりすぎるのを防いでくれます。

寒天の食物繊維は特定保健用食品(トクホ)にも使用されており、「おなかの調子を整えて便通を改善する」という表記が許可されています。食物繊維を十分に摂ると、胃の中にある食べ物が小腸に送られるスピードがゆっくりになり、小腸での糖質の吸収を遅らせるので血糖値も上がりにくくなります。
寒天は腸内細菌のえさとなり腸内フローラを改善するほか、日本癌学会の発表によればアガロペクチンは体内で一酸化窒素が過剰につくられるのを抑制するといいます。一酸化窒素は血管を拡張するために欠かせない化合物ですが、増え過ぎると大腸がんの原因になるといわれています。

ここに注意!

寒天は10gで1リットルの水を固めることができますので、粉寒天などを水なしで飲むのは非常に危険です。必ず水に溶かしてから摂るようにしましょう。また、寒天はほぼゼロカロリーなので、いくら食べても太ることはありませんが、あまり大量に食べると食品中のビタミンやミネラルが吸収されにくくなります。一度に食べる寒天は乾燥重量で2g程度にとどめておきましょう。

より根拠を要するレベル
・便秘、糖尿病、肥満