昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」といわれますが、生の柿はビタミンCやβ-カロテン、さらにはポリフェノールの集合体である柿タンニンを豊富に含みます。生柿の果肉に黒いゴマのような斑点が見られますが、これが柿タンニンを蓄えたタンニン細胞です。動物による実験では、柿の果汁をあらかじめ飲ませておくと、飲酒をした後でも血液中のアルコール濃度があまり上がらないという結果が得られています。

生柿に多いビタミンCは干し柿にすると減少してしまいますが、β-カロテンは逆に増えます。また、水分が減るので食物繊維の割合が多くなります。干し柿100g当たりの食物繊維量は14gで、これは成人女性の食事摂取基準の約8割に相当します。ただし、干し柿のカロリー量はかなり高く、100gで276kcalもあります。食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

ここに注意!

日常的に大量の柿を食べる習慣がある人の胃や腸に、柿のタンニンが固まって結石をつくることがあります。この柿結石で腸閉塞を起こし、開腹手術で取り除いたという例が数多くあります。また、柿にはカリウムが多く含まれていますので、利尿効果により体が冷えることがあります。柿は大量に食べないようにしましょう。

より根拠を要するレベル

・高血圧、便秘、脳卒中、むくみ、血流改善