亜麻仁(あまに)油は亜麻という植物の種子を圧搾して得られる食用油で、50%以上がα-リノレン酸です。α-リノレン酸はオメガ(ω)3必須脂肪酸に含まれますが、日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、成人女性の1日目安量は1.6〜2.0gで、そのうち1gをEPA/DHAとして摂取することが推奨されています。亜麻仁油は1日にティースプーン2分の1杯(1〜2g)程度を目安にするとよいでしょう。

日本の厚生労働省にあたるドイツの薬用ハーブ評価委員会では便秘、下痢、過敏性腸症候群、腸炎、憩室炎に対する使用が認められています。

ここに注意!

適量であれば健康によい亜麻仁油ですが、エネルギー量はほかの脂質と同じですから、摂り過ぎは摂取カロリーの過剰を招きます。また、亜麻仁油によるアレルギー反応が複数報告されており、発疹、呼吸困難、嘔吐、腹痛などの症状が確認されています。

α-リノレン酸が前立腺がんのリスクを高める、あるいはすでに罹患している前立腺がんを悪化させるという報告がありますが、これを否定する研究報告もあります。ただし、亜麻仁油による前立腺がんのリスクはないとしています。
亜麻仁油は出血傾向を強める可能性があります。外科手術を受ける予定のある方や出血性の疾患がある方は摂取しないようにしてください。また、妊娠第2〜第3期における早産のリスクがあるとする報告があります。妊娠中、授乳中の方も亜麻仁油の摂取は避けてください。

「本当に効く」レベル
・レベルC/脂質異常症、関節リウマチ
より根拠を要するレベル
・注意欠陥多動性障害、動脈硬化、乳がん、心疾患、糖尿病、高血圧、前立腺がん、ドライアイ、便秘、減量